「家の近くにイノシシが出た」「見たことのない生き物がいる」「カラスにごみを荒らされた」——いわき市でこうしたトラブルが起きたとき、どこに連絡すればいいか迷ってしまう方は多いです。
じつは、いわき市では害獣・害虫の種類によって担当部署がまったく異なります。間違った窓口に連絡してしまうと、たらい回しになって時間を無駄にすることも。
この記事では、いわき市公式情報をもとに「どの害獣・害虫をどの部署が担当するか」を担当部署別に整理してお伝えします。
いわき市で害獣・害虫被害が起きたとき、まず何をすべきか
被害の種類によって相談先が異なる理由
いわき市では、害獣・害虫の対応窓口が少なくとも4つの部署・機関に分かれています。
| 担当部署・機関 | 主な対応範囲 |
|---|---|
| 環境企画課 | イノシシ・外来種・ツキノワグマ(通報受付)・鳥インフルエンザ |
| 農業振興課 | イノシシわな貸出・農業被害対策 |
| 保健所(生活衛生課) | 鳥インフルエンザ疑い・動物愛護関連 |
| 福島県いわき地方振興局県民生活課 | カワウ・ニホンザル・ツキノワグマの捕獲・ケガした鳥獣 |
この4つの窓口が存在する理由は、害獣・害虫ごとに管轄する法律と権限が異なるからです。たとえばイノシシの捕獲許可はいわき市長が出せますが、ツキノワグマの捕獲許可は市長の権限外で福島県が担当します。
「市に電話すればいい」は半分正解・半分不正解
「とりあえず市役所に電話すれば対応してもらえる」と思っている方も多いですが、実際には市が直接動かないケースも多くあります。まずは以下の流れで判断してください。
- 何の生き物かを確認する
- この記事の担当部署一覧で相談先を特定する
- 市が対応する案件か・しない案件かを確認する
- 市が対応しない場合は民間業者または福島県の窓口へ
いわき市の担当部署と対応範囲の一覧
環境企画課が対応する害獣・外来種の種類
環境企画課(電話:0246-22-7441)が対応する主な案件は以下のとおりです。
- イノシシの出没通報・捕獲許可申請の受付
- ハクビシン・アライグマ等への捕獲許可(※市は駆除を行わない)
- 特定外来生物(カミツキガメ・外来カミキリムシ等)の目撃通報受付
- ツキノワグマの目撃通報受付(捕獲は福島県が担当)
- 高病原性鳥インフルエンザに関する情報提供・対応案内
- 死亡野生鳥獣の発見通報受付
いわき市公式LINEからも通報が可能です。「くらしの防災」メニュー→「通報」→「鳥獣被害・目撃通報」から手続きできます。
農業振興課が対応する農業被害・鳥獣害の種類
農業振興課が事務局を担う「いわき市鳥獣被害防止対策協議会」では、以下の支援を行っています。
- イノシシ用はこわなの無料貸出(147基保有)
- センサーカメラの無料貸出(5台保有)
- 農業被害対策に関する相談全般
- 電気柵などの農業被害対策に関する相談
農業被害(畑・田んぼへの被害)が発生している場合は、環境企画課ではなく農業振興課への相談が適切です。
保健所(生活衛生課)が対応する相談の種類
保健所生活衛生課動物愛護係(電話:0246-27-8592)が対応する案件は以下のとおりです。
- 高病原性鳥インフルエンザの疑いがある野鳥を発見した場合
- 動物愛護に関する相談
※ゴキブリ・ネズミ・ダニなどの衛生害虫については、いわき市公式サイトに独立した相談窓口ページが確認されていません。衛生害虫に関しては保健所への問い合わせが一般的ですが、いわき市保健所が同様の対応をしているかどうかは公式記載がないため不明です。
福島県いわき地方振興局が担当する鳥獣の種類
以下の鳥獣については、いわき市ではなく福島県いわき地方振興局県民生活課(電話:0246-24-6203)が担当します。
- カワウ(捕獲許可の権限が市長に移譲されていない)
- ニホンザル(同上)
- ツキノワグマ(捕獲許可・対応)
- ニホンジカ(同上)
- ケガをしている鳥獣全般
※夜間・休日の緊急連絡先:0246-24-6250
市が直接対応するもの・しないものの区別
市が直接実施している制度
| 制度・対応 | 担当部署 |
|---|---|
| イノシシ捕獲許可の発行 | 環境企画課 |
| イノシシ捕獲報償金の交付 | 環境企画課 |
| イノシシ用はこわなの無料貸出 | 農業振興課(協議会) |
| センサーカメラの無料貸出 | 農業振興課(協議会) |
| 鳥獣被害・目撃通報の受付 | 環境企画課 |
| 特定外来生物の目撃通報受付 | 環境企画課 |
詳しくはこちら → いわき市のイノシシ捕獲報償金・わな貸出の詳細はこちら
市が「対応しない」と公式に明記している害獣・害虫
以下については、いわき市が公式に「市は駆除を行わない」と明記しています。
- アライグマの駆除
- ハクビシンの駆除
「アライグマが家に入ってきた」「ハクビシンが天井裏にいる」という場合、市に依頼しても駆除には対応してもらえません。ただし、捕獲のための「許可申請」は市長が受け付けています。自分でわなを設置して捕獲したい場合は、環境企画課へ相談してください。
通報・相談はできるが駆除は市が行わないケース
- カラスによるごみ収集所の被害 → 市は「利用者自身による対策」を求めている
- 外来生物(アライグマ・ハクビシン等)の目撃通報 → 通報情報は普及啓発に活用されるが駆除は保証されない
- ツキノワグマの目撃通報 → 通報受付・情報共有は行うが捕獲は福島県が担当
「市は対応しない」と言われたときの実際の対処法
民間の害虫駆除業者に依頼すべきケースの見分け方
市が対応しないと分かった場合、次の選択肢は民間の害虫・害獣駆除業者への依頼です。以下に該当する場合は、早めに業者に相談することをおすすめします。
- ✅ アライグマ・ハクビシンが住宅に侵入している
- ✅ 市販の対策グッズを使っても再発している
- ✅ 被害が拡大している・健康被害が出ている
- ✅ 自分では対処できない場所(天井裏・床下など)に潜んでいる
また、ゴキブリ・ネズミ・ダニ・スズメバチ・シロアリ・ハトなど、市が対応窓口を設けていない害虫・害獣については、民間業者への依頼が現実的な選択肢です。
→ いわき市で市が対応しない害虫・害獣トラブル|業者依頼が必要なケース一覧
いわき市で害虫駆除業者を選ぶときのポイント
一般的には、業者選びで失敗しないために以下の点を確認することが推奨されています。
- 見積もりが無料かどうか(有料の場合は事前確認)
- 再発保証の有無と期間(3ヶ月〜1年が目安)
- 公益社団法人日本ペストコントロール協会の会員かどうか
- 作業内容と料金の内訳を書面で提示してくれるか
費用相場と作業内容の目安
一般的な目安:害獣・害虫の種類によって費用は大きく異なります。以下はあくまで全国的な目安です。いわき市内の実際の料金は業者への見積もりで確認してください。
| 害獣・害虫の種類 | 一般的な費用目安 |
|---|---|
| アライグマ・ハクビシン(侵入駆除) | 50,000円〜150,000円 |
| ネズミ(駆除・侵入経路封鎖) | 30,000円〜100,000円 |
| スズメバチ(巣の除去) | 15,000円〜50,000円 |
| シロアリ(予防・駆除) | 100,000円〜300,000円 |
LINEでできるいわき市への通報・相談方法
スマホ市役所(いわき市公式LINE)の使い方
いわき市では「スマホ市役所」として、LINEを活用した通報サービスを提供しています。
- いわき市公式LINEアカウントを友だちに追加
- トーク画面の「くらし・防災」メニューを選ぶ
- 「通報」を選ぶ
- 「鳥獣被害・目撃通報」を選ぶ
- 案内に従って情報を入力する
鳥獣被害・目撃通報の手順
通報の際は以下の情報を伝えると対応がスムーズです。
- 目撃・被害の発生日時
- 発生場所(住所・目印になる建物など)
- 生き物の種類(不明な場合は写真)
- 被害の状況(農作物の被害・住宅への侵入など)
担当部署・連絡先一覧
環境企画課
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 0246-22-7441 |
| FAX | 0246-22-1286 |
| 対応時間 | 平日(いわき市役所の開庁時間に準ずる) |
| 主な対応 | イノシシ・外来種・ツキノワグマ通報・鳥インフル |
農業振興課
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号(わな・カメラ貸出) | 0246-22-7479 |
| 電話番号(農業被害対策全般) | 0246-22-1147 |
| 主な対応 | イノシシわな貸出・農業被害対策 |
保健所生活衛生課動物愛護係
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 0246-27-8592 |
| 主な対応 | 鳥インフルエンザの疑いがある場合・動物愛護 |
福島県いわき地方振興局県民生活課
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平日 | 0246-24-6203 |
| 夜間・休日 | 0246-24-6250 |
| 主な対応 | カワウ・ニホンザル・ツキノワグマ・ケガした鳥獣 |
害獣・害虫の種類別|対応記事へのナビゲーション
捕獲報償金・わな無料貸出・捕獲許可の申請方法など、いわき市のイノシシ対策制度を詳しくまとめています。
カミツキガメ・外来カミキリムシ・アライグマなど、いわき市内で確認されている外来生物の対応方法を解説しています。
市内の目撃記録・遭遇時の行動・通報先を詳しくまとめています。
発見場所別の対応手順・鳥インフルエンザの連絡先をまとめています。
よくある質問
隣の畑にイノシシが出た。市に言えば駆除してくれる?
いわき市では、イノシシ捕獲のための「許可申請」の受付や「わなの貸出」は行っていますが、市の職員が直接出向いて即座に駆除するわけではありません。地元の猟友会と連携して対応する形となります。まずは環境企画課(0246-22-7441)または農業振興課(0246-22-7479)へご相談ください。
アライグマが庭に来ている。市は対応してくれない?
いわき市は、アライグマ・ハクビシンの駆除は行わないと公式に明記しています。捕獲のための許可申請は受け付けていますが、駆除そのものは市の対応範囲外です。民間の害獣駆除業者への相談をご検討ください。
害虫(ゴキブリ・ネズミ)は市に相談できる?
ゴキブリ・ネズミなどの衛生害虫については、いわき市は駆除を行っていません。民間の害虫駆除業者へご依頼ください。
→ 市の窓口が対応しない害虫・害獣トラブル|業者依頼が必要なケース一覧
夜間・休日に鳥獣被害が出た場合の連絡先は?
- 緊急性が高い場合(クマ・イノシシと遭遇など):警察 110番
- 野鳥の死骸など:福島県いわき地方振興局 夜間・休日専用 0246-24-6250
まとめ
いわき市の害獣・害虫トラブルは、種類によって相談先がまったく異なります。ポイントを整理すると以下のとおりです。
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| イノシシ・ハクビシン等の出没・被害 | 環境企画課 0246-22-7441 |
| イノシシ農業被害・わな貸出 | 農業振興課 0246-22-7479 |
| カワウ・サル・クマ・ケガした鳥獣 | 福島県いわき地方振興局 0246-24-6203 |
| 鳥インフルエンザの疑い | 保健所生活衛生課 0246-27-8592 |
| アライグマ・ハクビシン駆除 | 市は非対応 → 民間業者へ |
| ゴキブリ・ネズミ等衛生害虫 | 市は駆除しない → 民間業者へ依頼 (→ 業者依頼が必要なケース一覧) |
| 緊急時(夜間・休日) | 警察 110番 |
- まず環境企画課(0246-22-7441)に連絡すると、適切な窓口を案内してもらえます